[事例29]
慰謝料請求したい不貞相手との交渉⇒慰謝料60万円+接触禁止を不貞相手に認めさせた
獲得!
獲得慰謝料 | 60万円 |
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ご依頼者様 | 30代女性(主婦) |
相手方 | 夫の不倫相手(30代未婚契約・派遣社員) |
解決方法 | 交渉 |
離婚の有無(相談時) | 離婚していない |
子供の有無(相談時) | あり |
婚姻期間(相談時) | 約15年間 |
ご相談のきっかけ
相談者であるAさんの夫は、転勤先(遠隔地)の職場で部下と不倫していました。夫が不倫相手からもらった手紙を自宅に持ち帰り、Aさんがその手紙を発見したことで不倫が発覚しました。
Aさんの夫は不倫を認めましたが、それでも証拠能力としては必ずしも十分ではありませんでした(夫の供述の録音、夫作成の念書、相手方が書いた手紙など)。
それらの手紙には、不貞相手がAさんの夫との将来の生活を期待しているようなことが書いてあり、妻であるAさんとしては、不貞相手が自分の家庭を壊しに来るのではないかと不安になったため、当事務所へご相談にいらっしゃいました。
解決までの流れ
「不貞相手がAさんの家庭を壊しに来るのではないか」と強く不安に感じていたAさんとしては、第1に相手の接近禁止、第2に戒めのために慰謝料を取ることがご希望でした。
証拠がそこまで強くはありませんでしたが、勝てない事案ではないと判断できましたので、当方の要求を相手が拒否してきた場合には、訴訟提起も視野に入れていました。もし、裁判になった場合、土地管轄(慰謝料を支払うべき義務履行地)はAさんの住所になるため関東圏の裁判所になります。仮に相手が不貞事実を否認して争ってきた場合、関東圏で裁判を起こすことになり、相手に負担をかけて圧力をかけられるというメリットもありました。
その後、実際の交渉に着手しまた。弁護士から相手に接近禁止と慰謝料を請求する内容の内容証明を送ったところ、相手方は弁護士に依頼したようで代理人弁護士が介入してきました。
ただし、相手方は不貞を争わずに素直に認め、接近禁止も争わなかったため、慰謝料の金額だけが争点になりました。最終的に合意に至った慰謝料額は60万円でした。特別高いわけではありませんが、婚姻関係が破綻に至らなかったことを考えると、妥当な金額であると思われます。また、接近禁止に実効力を持たせたかったので、公正証書の作成も行いました。