不倫(不貞行為)

夫・妻に熟年不倫の疑い!知っておくべきことを徹底解説

熟年夫婦の一方(夫や旦那・妻)が不倫に走ってしまうケースは、意外にも多いです。

長年連れ添うと、配偶者に不満を持ったり、諦めの感情を抱いたりすることがあるでしょう。そんなとき、つい魔が差して他の異性に手を出してしまうことがあるようです。

また、子どもが自立していれば、子育てにさく時間やお金も必要なくなりますので、時間的・経済的な余裕があるという理由も考えられます。

あともう少しで年金生活になる、というようなタイミングで配偶者の不倫が発覚したら、大きなショックを受けます。
2人で送る楽しい老後生活が崩されてしまったショックと苛立ちで、毎日が辛く感じてしまうでしょう。

今回は、そんな熟年夫婦の一方が不倫に走った場合の対処法(慰謝料請求など)をお伝えします。

1.不倫の疑いがある場合にすぐにすべきこと

不倫の疑いがある場合は、将来的に慰謝料請求や離婚に踏み切る可能性があります。
まだ行動を決めかねているという場合でも、先にやっておくことで後々助かることがあります。

そこで、まずは不倫の疑いがある場合にすぐにすべきことをご説明します。

(1) 不倫の証拠を集める

最初にすべきことは、不倫の証拠をできるだけ集めることです。

不倫のショックが大きすぎて、「慰謝料請求なんて今は考えられない」という方も多いでしょう。
しかし、いざ請求しようとなった場合、証拠がなければ慰謝料請求ができません。

また、証拠があることで離婚しやすくなるという事情もあります。

離婚を望んでいる場合に相手が拒否をしたとしても、不倫の証拠が認定されれば、民法770条1項1号の法定離婚事由にあたるため、最終的には裁判で離婚が可能です。

不倫の証拠としては以下が役立つでしょう。

  • ラブホテルを出入りする写真
  • 性交渉を直接記録した画像、音声、録画データ
  • 性交渉があったことをうかがわせるメール、手紙のやり取り
  • クレジットカードの明細(ラブホテルの支払いなど)

スマホのデータ以外の証拠を個人が見つけるのは大変であるため、必要な場合は探偵を雇うと決定的な証拠が見つかる可能性もあります。

何が証拠になる?不倫の証拠の種類と集め方

[参考記事]

不倫の証拠集め|難しい不貞行為の立証のために重要なこと

(2) 離婚すべきかどうかを決断する

不倫の証拠を集める他に、離婚をするかどうかを考えてみてください。

熟年夫婦の場合、離婚を第二の人生をスタートできるきっかけと考える人もいます。
今後の人生をどのように謳歌していきたいのかを考えることで、必然的に配偶者が横に必要かが分かるのではないでしょうか。

浮気が原因で配偶者への愛情が薄れてしまったら、これをきっかけに離婚を検討してみるべきかもしれません。

とは言え、離婚する場合は経済的な問題は避けて通れません。特に女性の場合は、安定した職についていない場合、離婚後に苦労する方も多いでしょう。

離婚をした場合にどの程度財産分与として財産を得られそうなのかといった点も含めて弁護士に相談した方が良いでしょう。

このように、不倫が発覚したら、離婚に関する選択もじっくりと考える必要があります。

3.熟年不倫の場合に取れる法的選択肢

熟年不倫が発覚した場合、取れる法的選択肢としては「①離婚しないで不倫相手のみに請求するか」「②離婚して配偶者あるいは浮気相手に慰謝料請求をするか」となります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

(1) 不倫相手にのみ慰謝料請求をする

離婚しない場合に取れる法的選択肢としては、まず不倫相手だけに慰謝料請求をする方法があります。

「慰謝料請求なんて大袈裟な」と考える方もいますが、「不倫関係を完全に断ち切ることができる」「精神的な負担が軽くなる」など、お金を受け取る以上の意味があることもあります。

正式な謝罪と示談金を受け取れば、一定程度精神的に区切りがつき楽になる方は多いものです。

また、誓約書にて、「今後二度と会わない」という条項と違約金条項を入れることにより、不倫の再発も防ぐことができます。

[参考記事]

浮気相手にだけ不倫慰謝料を請求したい! 

[参考記事]

接触禁止条項に違反するとどうなる?違約金の相場はある?

(2) 離婚をして配偶者にも慰謝料請求をする

配偶者とのこれからの人生が想像できない場合、離婚を選択する方もいらっしゃるでしょう。

このときも、慰謝料請求は非常に重要です。

離婚をする場合、特に女性の場合はその後の生活が苦しくなってしまうケースがあります。そのため、不倫をされたなら相手から少しでも多くお金を受け取っておくべきです。

また、離婚後に子どもに面倒をかけたくないと考えている場合でも、十分なお金を受け取ることができたら、子どもの世話にもならずに済みます。

もっとも、熟年離婚の場合には財産分与などで大きなトラブルになりやすいため、念のため弁護士に離婚と慰謝料請求の両方を相談した上で適切な判断をすべきでしょう。

3.熟年不倫の慰謝料の請求は弁護士にご相談を

長年連れ添った配偶者の不倫の事実を知ってしまったら、ショックで何も手につかなくなってしまうかもしれません。ですが、将来的な慰謝料請求や離婚等の手続を有利に進めるためにも、できるだけ多くの不倫の証拠を集めておきましょう。
そして、証拠が集まったら、不倫問題に強い弁護士にご相談ください。

不倫の関係を終わらせるため、離婚後の生活を豊かにするためだけでなく、ご自身の気持ちに区切りをつけるためにも、適切な額の慰謝料を獲得すべきです。

不倫慰謝料については、ぜひ当事務所の無料相談をご利用いただければと思います。

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