浮気を許してもらう言葉と行動|家族への誠実な謝り方とは
浮気をしてしまった人は、なんとかして許してもらいたいと考え、謝罪などのさまざまな行動をとります。
しかし、なかなか相手が許してくれないと、「的外れなことをしているのでは?」「逆効果なのでは?」と不安になるかもしれません。
今回は、浮気をしてしまった場合にすべき謝り方をご説明します。
誠実な謝り方の基本から、許してもらえない場合の対処法までわかりやすく解説いたします。
目次
1.誠実な謝り方とは?
浮気をしてしまったら、まずは謝るほかありません。
基本的には、以下のポイントをおさえた上で謝罪をしましょう。
- 浮気の事実をきちんと認めた上で謝罪する
- 事実と違う部分はしっかりと否定すること
- 反省している点も伝える
- 相手の話を真摯に聞く
- 最終的な離婚判断は、相手の意思を尊重する姿勢を見せること
浮気が事実なら、無駄に反論せずに謝罪しましょう。
また、単に平謝りをすると相手は「何に対して謝っているの?」と不満を持つことがありますので、「浮気したことや傷つけてしまったことに対して謝りたい」と理由を明確にしましょう。
事実と違うところがある場合は、否定をすることも必要です。
また反省していることはもちろん、相手の話も遮らずに聞くことが大切です。
浮気で傷ついた気持ちはすぐには回復しません。相手が怒っても、泣いても、それに対して誠意を持って応じることが重要です。
婚姻関係の継続に関しても、「継続したい」ことを伝えつつ相手の意思を尊重することを伝えましょう。
また、許してもらえそうなチャンスをもらえたら、感謝の気持ちを伝えましょう。これから一生懸命関係改善に努める努力をすることを伝えてください。
これ以外にも、浮気相手の連絡先を消去するのを見せる、不安にさせるような行動を取らないということは重要です。「また浮気しているかも?」と不安にさせないようこまめに連絡することも大切です。
「不倫で離婚」という言葉はよく聞きますが、実際のところ不倫は離婚の原因になっているのでしょうか?
裁判所による司法統計では毎年どのような理由で離婚に至ったのかについて統計をとっています。平成30年度を見てみると、一番多いのは「性格の不一致」です。これに、「精神的虐待」、「生活費を渡さない」、「暴力を振るう」、とつづき、5番目に多い理由が「肉体関係」でした。全体で見ると、7-8%程度にとどまるため、不倫だけを理由に離婚に至る可能性はそれほど高くないといえます。
もちろん、浮気の状況や夫婦の関係性によっても実際に許してもらえるかは変わりますが。浮気をしたとしてもきちんと誠実に謝れば許してもらえる可能性はあるでしょう。
参考:平成30年婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所
2.NGな謝り方・謝罪後の行動
基本の謝り方を理解したら、やってはいけないことも学んでおきましょう。
- 素直に事実を認めない
- 相手にも責任があるなど、押し付ける
- 相手の怒りに対し逆切れする
- 十分な期間をおかずに自分も努力しているので認めて欲しいという
まず、浮気したのにもかかわらず言い逃れしようとする態度は相手を怒らせるだけです。
「浮気は最後まで否定するべき」と考える方もいますが、真摯に反省する方が許してもらえる可能性は高いといえます。
また、浮気の原因を夫婦仲や出産後のセックスレスに持っていくなど、相手を責めるような言動は慎み、相手に責任を押し付けるのはやめましょう。
不倫発覚後、半年から1年程度は夫婦関係の回復に時間がかかると考えてください。この間も、指摘されたら謝る、相手の話を聞くのが鉄則です。
3.謝罪しても許してもらえず慰謝料請求されたら
謝罪したものの、浮気を許してもらえそうにない場合、慰謝料請求を受けそうな場合には弁護士に相談しましょう。
弁護士に相談するメリットとしては以下が挙げられます。
(1) 減額できる可能性が高まる
配偶者から慰謝料請求を受けたら、自分に落ち度があるため交渉が上手に進められないという方も多いでしょう。反省しているという気持ちから、相手の言い値で示談に応じてしまう方もいます。
示談に関しては両者が納得いく額で合意するのが一番ですから、これを一概に否定することはできません。しかし、浮気された配偶者から相手への怒りから過剰な要求をしているケースも少なくありません。
相場よりも高すぎる金額で示談してしまうと、後で「支払えない」となり、余計にこじれてしまう事態も十分に考えられるのです。
そのため、示談の際は「本当に納得できる額・支払える額」で応じることが重要です。
減額交渉が必要な場合は、弁護士を介して行うとスムーズに交渉を進められます。
また過剰な慰謝料を支払うこともなく、適切な額で合意に至ることができるでしょう。
[参考記事]
慰謝料が払えない!?高額な不倫慰謝料を請求されたときのポイント
慰謝料を支払う気持ちはあるものの、減額してほしいと考えている方は、第三者であり法律のプロである弁護士に任せるのが一番です。
(2) 離婚になっても手続きを任せられる
慰謝料を請求されたということは、離婚手続きに入る可能性も非常に高いといえます。この場合、浮気が離婚に影響すると考える方も少なくないでしょう。
特に、養育費や親権などの話し合いで不利になってしまうと恐れている方も多いのではないでしょうか?
この場合でも、弁護士がいれば離婚手続きについても任せることが可能です。
弁護士に介して話し合いを進めていくことで冷静に交渉を進められるため、余計にもめずに離婚条件の話し合いを進めていくことができます。
離婚に伴う財産分与、慰謝料、親権、養育費、など全て弁護士に任せられるというのもメリットといえるでしょう。
4.謝罪で浮気を許してもらえない場合は、弁護士に相談を
浮気を謝罪しても相手が受け入れてくれない場合は誠意が足りない可能性があります。自分の行動を省みて、反省すべき点がないか考えましょう。
どれだけ待っても相手が許してくれそうにない場合は、慰謝料請求を受ける可能性があると心算をしておく必要があります。
支払えそうにない額を請求されたら、減額交渉が必要です。
相手に強気に出られない場合は、弁護士にご相談ください。不倫慰謝料請求に精通した弁護士が、適切な金額までの慰謝料の減額交渉を担当します。
まずはお気軽に、無料相談をご利用ください。