不倫されるサレ妻の特徴・心理・共通点とは
旦那が不倫しているのに「見て見ぬふりをしている」、「離婚しない選択をした」という方は、今話題の「サレ妻」かもしれません。
サレ妻は、心の中では消化できない感情が溜まっていき、ストレスや身体的症状に発展していってしまうことがあるため、注意が必要です。
そこで今回は、「サレ妻」について解説します。
サレ妻の定義から、サレ妻が離婚しない心理、サレ妻の特徴・共通点、サレ妻からの立ち直り方までご説明します。
目次
1.サレ妻とは?
最近インターネット上で話題の言葉として取り上げられているものの1つに「サレ妻」という言葉があります。
インスタグラムでは、「サレ妻」をテーマにした漫画も大人気です。
まずは、サレ妻の基本的な内容をご説明します。
(1) サレ妻=夫に不倫された妻
サレ妻とは、夫に浮気・不倫された妻のことを指します。
また、サレ妻には、単に不倫された妻という意味だけでなく他の意味合いも含まれています。
ネット上での言葉の使われ方を見ていると、「旦那に浮気されたのに離婚を選ばない」という意味も含まれています。
また「「サレ妻」にならないように」など、ネガティブな意味合いが含まれていることも多いようです。
このように、サレ妻は不倫された妻を指しますが、言葉の背景には「離婚しない」という意味も含まれているようです。
(2) サレ妻が不倫されても離婚しない心理
「サレ妻」と検索すると、「離婚しない理由」という言葉も一緒に出てきます。
サレ妻と定義される人たちは、夫が不倫しても離婚しない選択を取る方が多いことからこのような単語が一緒に出てくるのでしょう。
では、なぜサレ妻は不倫されても離婚しないのでしょうか?
主な理由としては以下が挙げられます。
- 経済的事情
- 子どもがいるから
- 浮気した人を幸せにしたくないから
- 周囲に頼れる人がいない
一番大きな事情として出てくるのは、経済的事情です。浮気されて離婚するのは簡単ですが、離婚後の生活が苦しくなるのをわかっていて、その状況に自分から追い込む必要はないと考えるのです。
また子どもがいる場合は、余計に生活費の問題がのしかかります。子どもが小さいうちは特に「子どもから父親を奪えない」という気持ちがありますが、それ以上に子どもたちに離婚で社会的にも経済的にも苦労させたくないという考えがあります。
これ以外でも、「離婚して相手が浮気相手と幸せそうなのが許せない」という人もいます。自分が被害を受けて離婚すれば経済的にも追い込まれるのに、夫は浮気相手と楽しい時間を過ごすと考えると耐えられないという気持ちになるのです。
また離婚は精神的にも生活面でも苦労を伴うことが多いものです。
実家などに頼れる場合は良いですが、両親と死別している場合や兄弟、仲の良い友人が近くにいない場合には頼れる相手がいません。
このような状況下で、離婚は難しいと考えるのも無理はないでしょう。
2.サレ妻の特徴と原因
では、サレ妻になってしまう人に共通する特徴はあるのでしょうか?
また、サレ妻になってしまう原因についても一緒に見ていきましょう。
(1) サレ妻の特徴・共通点
サレ妻になってしまう人の特徴としては、以下がよく指摘されています。
- 育児や生活に追われている
- セックスレスに陥っている
- 見た目に昔ほど気を使わなくなった
- 束縛や嫉妬をしてしまう
生活に追われていると、いつの間にか旦那が浮気していたというケースも少なくありません。
また、浮気をしてしまう夫の状況として、夫婦間にセックスレスがあることも少なくありません。セックスレスが原因で他の異性に目移りしてしまい、不倫に走ってしまう男性は多いようです。
[参考記事]
浮気・不倫の原因がセックスレス|慰謝料に影響を与えるか?
子どもが生まれたばかりである場合は、産後クライシスが絡み状況が複雑化しているケースもあります。
[参考記事]
産後に不倫をしてしまった。慰謝料請求された夫の対処方法
子育てや生活に追われていると、自分の見た目に気を遣うことが難しくなります。
大好きだったファッション雑誌も見なくなり、新しい洋服も買わなくなった、美容室へ行く機会も減ったという人はサレ妻に多いそうです。
夫に対して激しい束縛や嫉妬を感じてしまう人もいます。自分は家にこもって子どもの世話をしなければいけないのに、「夫は呑気に飲み会なんて許せない」という気持ちになったことがある方は珍しくないでしょう。
しかし、束縛をきつくしてしまうと、相手は平穏を求めて他の女性に目移りしてしまうことがあります。
嫉妬や束縛ばかりしてしまうケースでは、お互いの信頼関係を取り戻す必要があるでしょう。
このように、サレ妻には上記のような共通する特徴が指摘されています。
(2) サレ妻になる原因
サレ妻にはできれば誰もなりたくないはずです。サレ妻になってしまう原因としてはどのような内容が挙げられるのでしょうか?
原因として考えられるのは以下の通りです。
- 夫、浮気相手への憎悪
- 配偶者への愛情
- 優位に立ちたいという気持ち
浮気されると、浮気した配偶者や不倫相手が許せない気持ちが心を埋め尽くします。
夫や浮気相手への憎悪が「浮気されても離婚してあげない」という選択の原動力になるのです。
人によっては、配偶者への愛情が消えていないという場合もあるでしょう。いつか許したい、いつか昔のように仲良くなりたいという気持ちがあるのです。
自分でも相手への愛情があるのかどうかはっきりしないというケースもありますが、「離婚しない」選択には相手への愛情が隠れている場合もあります。
また、浮気した側が悪いのは当然ですから、浮気後は、結果的に立場は妻の方が強くなります。この場合、何を言っても自分の言う通りにさせると言う気持ちが芽生えるかもしれません。
実際は浮気され傷ついた被害者なのですが、その後の行動により自分で状況をコントロールできる状況にして、心を安定させているのです。
強気な姿勢は悪いことではありませんが、「絶対離婚はしない」という選択が自分を追い込んでしまう可能性があることに注意が必要です。
3.サレ妻が夫との関係を再構築する方法
サレ妻になってしまった自分が辛いと感じているなら、その状況から立ち直るべきです。
最後に、妻が夫との関係を再構築する方法についてご説明します。
(1) 相手に感情を打ち明けてみる
サレ妻の場合、心の中に自分の気持ちを押し込めて我慢している方が多いのではないでしょうか?
子どものため、お金のためと自分以外の事情を優先して自分の気持ちは無視しようとしてしまいます。
もちろん、経済的事情等、無視できない事情がそれぞれあるのですから仕方のないことです。
しかし、「サレ妻であることをやめたい」という気持ちが少しでもあるのであれば、前向きに自分の気持ちに向き合ってみるべきです。
一番良い方法としては、配偶者に自分の気持ちをぶつけてみることです。
自分がどれだけ傷付いたか、なぜ離婚しないのか、とにかく怒っている、などをしっかり話してみましょう。
その上で自分の気持ちを考える時間を作ってください。自分はどうしたいのか、本当は離婚したいのか、夫にまだ気持ちが残っているのか、このままで本当に子どもも幸せなのか、など自分に気持ちとしっかり向き合ってみましょう。
これがサレ妻を卒業する第一歩になるはずです。
(2) 慰謝料請求と離婚をきちんと考える
夫との仲を再構築したいなら、浮気についてもきちんと話し合いましょう。
二度と浮気しないという約束をさせるのはもちろんのこと、慰謝料請求についても検討してください。
離婚しない場合でも、不倫相手のみに慰謝料請求をすることで関係を完全に終わらせることができます。不倫相手に金銭的にダメージを与えるわけですから、ご自身の気持ちも少しは楽になるのではないでしょうか。
また、夫に気持ちが残っていないなら、離婚も1つの選択です。経済的事情など苦しい問題が目の前にある場合はまずは就職先を見つける、貯金をする、など離婚するまでの計画を立てましょう。
浮気した証拠もきちんと収集して保管しておくことで、離婚する際に慰謝料請求で有利に立てます。今すぐの離婚は難しくても将来的に離婚できるという希望があれば、精神的にも楽になるかもしれません。
[参考記事]
離婚しない場合、する場合の不倫慰謝料相場
4.サレ妻から脱却するためにも慰謝料請求を検討しよう
サレ妻でい続けることは辛いことです。
自分で納得しているつもりでも心の奥底で辛い思いをしている場合は、相手にきちんと感情をぶつけた上で、自分の本心に気づくための時間が必要です。
夫ともう一度やり直したいなら、不倫相手に慰謝料請求をするという方法も1つの選択です。不倫相手との関係にきちんと決着をつけることで心も楽になります。
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