旦那の本音と反応|浮気相手を守る・かばう心理は?
旦那の浮気を知った後、関係を清算させるためにも「浮気相手に慰謝料を請求する」と言ったら、「やめてくれ」と止められてしまったという方は少なくないでしょう。
なぜ、夫は慰謝料請求を止めるのでしょうか?これは浮気相手を守る心理があるからなのでしょうか。
今回は、旦那が浮気相手を庇う心理や慰謝料請求を止められた場合の対処法をお伝えします。
目次
1.旦那が浮気相手を守るのはなぜ?
旦那が浮気相手を庇うのはなぜなのでしょうか。「私より相手が大切なの?」と思うかもしれませんが、それだけが理由ではありません。
旦那が浮気相手を庇う心理、旦那が一番恐れていることについてご説明します。
(1) 旦那が浮気相手をかばう心理
浮気相手に慰謝料を請求すると旦那に告げたら、「やめてくれ」と言われてしまったというケースは不倫問題ではよくある出来事といえます。
夫にこのような態度を取られると、まるで浮気相手をかばっているかのように見えますが、なぜこのような態度を取るのでしょうか?
浮気夫の本音としては、以下が考えられます。
- 自分を守っている
- 面倒なことに巻き込まれたくない
- 妻や浮気相手を余計に怒らせたくない
- 相手のことがまだ気になる
- 妻と相手の女性を関わらせたくない
結局のところ、浮気した旦那の心理としては、「これ以上面倒に巻き込まれたくない」という心理に集約できます。
妻にも浮気相手にも誰にも怒ってほしくないし、何事もなかったかのように過ごしたいのです。現実逃避の一種ともいえますが、自分を守るための行動ともいえます。
例えば、妻と浮気相手が連絡を取れば、「妻と別れて結婚する」と言ったことなど、知られたくない事情がバレるかもしれません。
これ以上自分の立場を悪くしたくない気持ちから、浮気相手と距離を保たせようとしています。
また、場合によっては浮気相手に気持ちがあるため「いつかよりを戻したい」と考えている可能性もあります。示談書の内容によっては二度と浮気相手と会えなくなりますので、それを避けたいのかもしれません。
このように、浮気した旦那が浮気相手を守るのは、「自分を守りたいから」か「相手と復縁を望んでいるから」という場合が多いでしょう。
(2) 浮気がバレた旦那が一番恐れていること
もう不倫はバレてしまったのですから、これ以上何かを隠す必要はないはずです。
しかし、「自分を守ろう」、「相手とあわよくば復縁しよう」と考えている場合、次のことを恐れている可能性があります。
- 妻との離婚
- 相手への慰謝料請求
妻と浮気相手が連絡を取れば揉めるのは当然ですが、「自分に愛想を尽かすかもしれない」と考えます。
また、浮気相手を実際に見たら、「なぜあの女なのか?」と毎日のように問い詰められるかもしれません。
最終的には、離婚となってしまうのを恐れています。
また、相手に気持ちが残っている場合は、復縁を考えています。しかし慰謝料請求されてしまうと、復縁や都合の良い関係はそこで終わってしまいます。不倫相手に嫌われてしまうのも怖いのでしょう。
このように、浮気夫が一番恐れていることは、妻との離婚、そして相手への慰謝料請求というケースが多いです。
2.浮気相手を守る旦那にすべき対応
浮気相手を守るそぶりを見せる旦那に対し、どのような対応を取るのが正解なのでしょうか。
(1) 浮気相手に慰謝料を請求する
離婚せずに関係修復を望む場合は、夫が嫌がっても浮気相手に慰謝料を請求しましょう。
なぜ慰謝料を請求すべきか、というと、慰謝料請求することによって不倫関係を完全に終わらせることができるからです。
先にお話ししたように、浮気相手を守ろうとする姿勢は、熱りが覚めたらもう一度復縁しようと考えている可能性があります。このような安易な考えを防ぐためにも、浮気相手に慰謝料を請求して関係を清算させることが必要なのです。
浮気相手との関係を確実に終わらせたい方や、これまで何度も浮気されたという場合には、慰謝料請求は非常に効果的な方法といえます。
また、浮気相手に慰謝料を請求することによって、浮気された妻の心の整理も付きやすくなります。
[参考記事]
浮気相手にだけ不倫慰謝料を請求したい!
(2) 離婚を突きつける
「浮気相手を守る姿勢を見て、気持ちが冷めた」
このような気持ちになってしまった方も少なくないでしょう。
この場合は、離婚を真剣に考えてみるのも1つの方法です。
夫には「離婚を考えている」と真剣に伝えることにより、本当の意味で反省し改心してくれる可能性もあります。その姿勢を見れば、またやり直そうという気持ちも芽生えるかもしれません。
相手に離婚したい旨を伝えても、相手の態度があまり変わらない場合は、真剣に離婚準備に入るべきかもしれません。
子どもがいる場合は、親権や養育費の問題など決めなければいけないことが多くなるため、事前に離婚準備として何をすべきかを調べておきましょう。
離婚準備として一番大切なのは、お金のことです。特に女性の場合は、離婚後にシングルマザーとなりお金の問題に悩む方も少なくありません。
不倫慰謝料や養育費だけでなく、離婚前にある程貯蓄をしておくことも大切です。時期を見計らって、離婚を進めていきましょう。
[参考記事]
離婚しない場合、する場合の不倫慰謝料相場
このように、浮気相手を守る夫に対する正しい対処法は、浮気相手に慰謝料を請求することと、離婚を突きつけることと言えます。
相手が恐れていることを実行することで、本当の意味での反省を促します。
浮気された妻の立場としては、高額な慰謝料を支払ってほしいと思うのも当然といえます。しかし、500万〜1000万など、あまりに高額な慰謝料請求を行おうと考えている場合はご注意ください。
浮気相手の女性が資産家や収入の高い職業についている場合は別として、通常は普通のOLや主婦、大学生などのケースが多いといえます。この場合、過大な慰謝料を請求したところで支払える余力もないため、こちらが断念せざるを得なくなってしまいます。また、そもそもその金額を請求しても裁判所が認めるかというのは別問題です。不相当な金額を維持するのであれば、最終的な解決も遅くなり、獲得金額も少なくなりかねません。
ある程度最初に高額な慰謝料を突きつけるのは問題ありませんが、最終的な落とし所を設定しておくことも必要です。例えば、最初は300万円請求するが、最終的には150万円程度で合意しても構わないとする心算です。
相手に不要に配慮する必要はありませんが、自分のケースではどの程度の額が相場なのかを調べておくと慰謝料額の設定もしやすくなるでしょう。類似ケースの裁判例を踏まえて、ある程度現実的な金額を見据えておくことが大切です。
3.不倫慰謝料請求に関するお悩みは弁護士にお任せを
旦那が浮気相手を守ろうと慰謝料請求を止めた場合でも、浮気相手に慰謝料請求をすることはできます。
夫婦の関係を元通りにしたいとお考えの場合は、関係を清算させるためにも慰謝料請求は必要です。
また、離婚を考えている場合は、今後のことも含めて考えなければいけません。
不倫に関連して、慰謝料や離婚準備にお悩みの場合は、不倫慰謝料問題の解決実績豊富な泉総合法律事務所の弁護士にご相談ください。
最後まで、ご相談者様に寄り添ってサポートいたします。